小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

『炎・たましい — まっすぐな1本線』ハルノシュ

 7月に『おばけ計画』を発表してから,美術館スタッフの方の一人が,『炎』が特におばけに見えると教えてくれた。どのようにおばけに見えるのだろうと思い,一緒に作品を見てみると,なるほど,手のようなものが上下に見受けられる。このとき,何となく,炎や手をもう少し分かりやすい形に表してみたいと感じた。

 その後,善三美術館のスタッフの協力のもと,35名ぐらいの小国中学校の生徒に『おばけ計画』のワークシートを描いてもらった。その中に『炎』を選んだ生徒が3名いた。おばけの名前は『まっすぐな1本線』と『たましい』(もう一人はおばけの名前なし)。『まっすぐな1本線』の説明には,「ちゅるちゅる, にょろにょろしているのが動くと,一本の線になりそう」といったことが書いてある。

 

 そこで,作品をバラバラにして,できるだけ一本になるようにつなぎ直して,そこにたましいを吹き込むため,それぞれのパーツに顔を描いたり,手を左右に配置したりしてみた。

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 すると,全体的に蛇のようになった。蜷局を巻いて立体的にすれば,炎のイメージに近づくのではないだろうか。写真はまだ試作で,作品は改良中だけれど,展覧会開催日までに形にしたいと考えている。

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