小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

小国の街角から たねもしかけも

公開展示の日まで3週間を切ったものの、展示内容が定まらずちょっと焦りが出てきました。しかし焦ったところで良いアイデアが浮かぶはずがないので、ブラブラと散歩に出かけることにしました。いつも見慣れた風景も、腹をすかせた熊のようにギョロギョロ観察すると意外なものに出会うことがあります。

 

今回、採取したのはこちら。

f:id:sakamotozenzo:20170828162028j:plain
「トタン仕立てのティピ」


森の中にひっそり暮らす小人の家のような風貌のこちら、温泉水を送るポンプを風雨から守る為の覆いとして作られています。必要に応じて、パイプを通すところや、中の様子を覗くところには開口孔が開けられています。構造的にはトタン製の円錐型回転シェル構造で美しく軽く持ち運びも容易です。用の美といいますか、工夫の結晶と出会った時の喜びは格別です。