小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

+zen のプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:+zen(坂本善三美術館スタッフ一同) 

プロジェクト名:「大きな木の種」

坂本善三作品名:「集」 リトグラフィ・紙 1982年

 

【学芸員より一言】

小国び塾へ参加するにあたり、坂本善三美術館スタッフ一同にとって今一番大切にしているものは何なのか、みんなであれこれ考えました。そこでたどり着いたのが、これまで美術館活動を支えてくれたたくさんのみなさんとのつながりでした。優等生な答えに聞こえるかもしれませんが、実際どんな人たちと今までつながりがあったか改めて振り返ってみたところ、思っていた以上に多くの人たちに関わってもらっていたことがわかりました。

そこで、それを目に見える形にしたいと考えたのがこの「大きな木の種」プロジェクトです。これまで美術館活動に関わってくれた皆さんから「種」をもらい、それをつながりの象徴として育てることにしました。館内には、顔の見えるみなさんの「実」をたくさん実らせました。

いただいた種の中には、すくすく育つもの、タイミングが今ではないもの、数年後に花が咲くものなどいろいろあります。人と人とのつながりも そうなのではないでしょうか。いつも芽が出るとは限らない。それでも小さなつながりの種をまきつづけ、大きな木へと育てていきたいと思っています。

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