小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

sawa さんのプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:sawa つなぐ人

プロジェクト名:「絶筆クチュール」

坂本善三作品名:「水墨抽象(絶筆)」 水墨・和紙 1987年

 

 

【学芸員より一言】

坂本善三の最後の作品と言われる本作から発想し、「今、もしも絶筆を描くとすれば何を描くか」という切り口で身近な人たちに「絶筆」を描いてもらうプロジェクト。布に描いて集めた「絶筆」を服に仕立てて展示・パフォーマンスします。

坂本善三の絶筆もそうであるように、そもそも絶筆とは、結果的に最後の作品になるのであって、これが絶筆として描かれたものはほとんどないでしょう。人は皆、いつが最後になるかわからない人生を送っています。

sawaさんは、熊本地震でとても被害の激しかった益城町在住で、昨年は生と死について深く考えさせられることが多かったといいます。

そんな中で「もし今これが人生最後だったなら、あなたはどんなことを考えますか?」というこのプロジェクトの問いは、私たちにこれまでの時間をはっと振り返らせ、様々な思いを胸によみがえらせます。

さて、あなたならどう描きますか。

 

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