小国び塾始まります
ジャンルを超えた様々なゲストを招いて、坂本善三美術館の収蔵品を再解釈する展覧会のシリーズ「コレクション・リーディング」。今年は美術家の藤浩志さんを招いて開催します。
藤さんは今回「小国び塾」を立ち上げ、参加者の皆さんと一緒に展覧会を作ります。といっても、あれこれ出品作品を組み合わせて普通に展示を作るというわけではなく、参加者の皆さんが、各自自分のテーマで「アートなプロジェクト」に取り組み、それが当館収蔵品と組み合わせた展覧会へと結実するのです。
では「アートなプロジェクト」って一体何なんでしょう。
藤さんはこう言います。
「アートは生活の中に無限に広がっています。アートは新しい価値を立ち上げる技術です。日常の風景を少しだけ角度を変えて向き合うことで、あなたの毎日の暮らしが少しずつ変わります。知らないうちに、今まで何でもなかったことが、あなたの生活の中で大切なことに変化するでしょう。
そのために取り組む、あなただけの特別な活動。
常識をちょっと超えた心踊る妙なこと。
それを「アートなプロジェクト」とよんでみました。」
毎日の暮らしの中にいつでもあって、ちょっといつもとは違う眼差しを注いだら立ち上がってくるアート。
毎日の暮らしがアートになったら。いや、毎日の暮らしの中にアートを発掘できる眼差しを手に入れることができたなら。この先の人生の進む道がちょっとだけ変わるような気がしませんか。
今ちょっとだけ変わったら、10年後はだいぶ変わってるかもしれない。20年後は大きく変わってるかもしれない。
毎日の暮らしの中でそんな眼差しをゲットしながらアートなプロジェクトを積み重ねて展覧会を作り上げる、この一粒で何度も美味しい「小国び塾」。
メンバーも顔を揃え、いよいよ明日、スタートします。