小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

今日の絶筆−2−【sawa】

毎日絶筆を描く、と決めたことを早くも後悔しているsawaです。

 

今日は帰ってくるの遅かったし、忙しい日はサボるか…

と投げ出しそうになりましたが、

そもそも私に明日があるとは限らない。

なんのためのプロジェクトだ。

じゃあいつ描くんだ。

今でしょ。(古い?)

 

ということで。

 

 

今日は、”今”を感じたい気分でした。

今を感じるために瞑想をしました。

瞑想をしていると、ただただ”いまここ”にいる自分を感じることが出来ます。

 

今日はそんな”いまここに居る自分”を絶筆として描き表してみよう。

どうやって表わそうか?

そうだ、その時に聞こえていた音を描こう。

と思い、結果、こうなりました。

 

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こ…

 

こわい…笑

 

 

うちの周りは比較的静かな環境なので、虫の音か時々通る車か風の音しか聞こえません。

しかし、その場に身を任せぼんやりとしていると、それまで聞こえてこなかった音も聞こえるようになってきます。

 

ちょっと前まで聞こえていた鴨の鳴き声がいつの間にか聞こえなくなった、とか

少し離れたところに居る、地震の復旧工事の人の話し声が聞こえたり、とか

手で触れていないけど、自分の心臓の音が聞こえてきたり、とか

普段忘れていたり、気に掛けていなかったことも思い出させてくれます。

 

静かな環境だけど、こうやって聞こえてくる音を文字にすると、静かだと思っていた夜はとっても賑やか。

たくさんの音で溢れていました。

同じ家でも、部屋を移動するとまた違う音が聞こえてくるのがまた面白い。

 

音を感じることで、季節や時間を感じる…

秋の夜長の過ごし方としてこれほど贅沢なことはないかもしれません。

そんな贅沢な時間をいつまでもいつまでも感じていきたい、と改めて思いました。

 

sawa