小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

クロージングトークレポート(ちょっと詳しく)

すでに報告しているレポートに、詳細を付け加えました。小さな字の部分が追加分です

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11月25日(土)、展覧会「こんな解釈、ありなんだ!」のクロージングトークが開催されました。今回の展覧会を一緒に作った「小国び塾」メンバー9組12名による、ギャラリートークです。

 

午後3時から始まったトークに、続々とお客様が集まってくださいました。前日や当日に町内の有線放送で呼びかけもしており、町内の善三美術館友の会の方やちょうどのタイミングで居合わせたお客様などでにぎわいました。

 

 

 

坂本善三美術館のコレクション・リーディング第二回目となる今回の展覧会について、ゲストプロデューサーにお招きした美術家・藤浩志さんについて、藤さんがプロデュースした「小国び塾」というメンバーについて(ほぼ全員美術の専門家ではなく一般の方々です)、学芸員山下から紹介した後、メンバーそれぞれに今回受け持ったスペースの前で発表しました。

 

 

 

 

まずは、山本美奈子さん。

プロジェクトタイトル「連帯  鰹節」

小国町地域おこし協力隊の仕事の合間にかけつけてくれました。

 

ほんとうは、同じ時間帯に町内別会場で大きなイベントがあっていて、そこのお世話を抜け出して駆けつけて下さいました。

 

 

山本さんは、本物のかつおぶしに出会ってその味に感動し、以降“削ラ―”と名乗って、かつおぶしの食文化を世に紹介しようと個人的に活動している方です(かつおぶしと削り器を持ち歩いて、かつおぶしを削って食べるという活動を地道に続けているのです)。今回、山本さんが選んだ善三作品は「連帯」。世の中と人々との強い結びつきを表現した…と言われている作品です。山本さんと、かつおぶしと、まわりの人々と、縁の中で広がるかつおぶしと、かつおぶしが縁で広がる関係と…。

 

山本さんは、かつおぶしのことをコメントと写真でスライドショーにまとめて展示していました。 

 

 

山本さんが展示した削り器は、善三美術館スタッフも全員持っています。山本さんを含む「小国び塾」メンバーとの最初の懇親会で、山本さんが削り器とかつおぶしを持ち歩いて削っているのを見て、みんなしてほしくなって購入しました。小さな削り器とかつおぶしがついて、3500円!…だったかな?決して高くない買い物でした。削る楽しみを味わう日々です。

 

 

 

 

入口からひと壁ずつ、担当したメンバーが発表していきました。

 

北里香代さん、プロジェクトタイトル「卵焼き人生」。

町内のお弁当やさんオーナー・北里香代さんは、善三作品が「たまごやきの断面に見えた」ということで、みんなの卵焼きエピソードを集め、それぞれの家庭の食卓からいろんな家族や、暮らしや、人生などが見えてくるような展示となりました。

 

 

集まったエピソードはたくさんありました。老舗旅館で包丁を握るお父さんの卵焼きを、進学で家を離れた息子が食べたいというので毎週作って届けているという話。50年前新婚の夫に初めて焼いた卵の思い出。おばあちゃんの卵焼き。子どものために作った卵焼き。幼い子どもが弱った母に作ってくれた卵焼き。砂糖と塩を間違えたり、遠足のお弁当を取り違えたりしたちょっと苦い思い出。中に入れるものも様々で、オリーブオイルやくず粉やねぎ、牛乳、マヨネーズなど、家庭のレシピもそれぞれでした。会期終了までに100枚近くのエピソードが集まり、壁に貼りだされました。

 

 

 

 

 

次の壁、県外から参加の“お創造屋さん”ハルノシュさん。

プロジェクトタイトル「おばけ計画」。

完成した絵も、実はまだ動きたがっているのではないか…と「おばけ」を連想して、善三作品からいろんなおばけを生み出しました。おばけは展示室を飛び出し、館内のいろんな場所で光ったりつるされたりして出没しました。

 

今回、会期中に毎年恒例の地元小国小学校全児童の鑑賞教室も開催し、各クラスで展覧会を鑑賞しました。その中で、ハルノシュさんのおばけから着想して、「もし、この展示室の中の絵が動き出したら…」「絵がおばけだとしたら、どんなおばけだろう」というテーマを与えて、自分で選んだ善三作品から自由に連想してもらいました。

 

この写真↑の作品(善三作品「連帯」)が「大きなソフトクリームのうずまきです」という四年生がいたり 、一見まっ黒なだけに見える作品に「実はガイコツが隠れていて、雷が光ると見える」という三年生がいたり。たくさんの線が交差する作品の前で「暗いところに猫がいる“気配”がある」という五年生もいました。「おばけ」という視点をきっかけに、まさに「こんな解釈…」がたくさん飛び出た教室となり、小学生たちの自由な発想に私たちスタッフも楽しませてもらいました。

 

 

 

町内の哲学研究者・山下通さん。

プロジェクトタイトル「坂本善三を読む」

かの美術家・藤浩志さんがプロデューサーとして関わると聞いて、まぢかに接してみたかったということで今回参加した、ということでした。藤さんのプロジェクトの進め方やいろんな場面でのジャッジを見て、さすがだと感じたのだとか。

 

 山下さんは「坂本善三を読む」と題して、坂本善三が遺した言葉をいろんなメディアから拾って、善三作品をたくさん並べた中にプロジェクターで投影しました。ほかのメンバーがほとんど善三作品を一点だけ選んで展示する中で、9点を展示。いろんな作品を見たい善三ファンのニーズに応えてくれるコーナーとなりました。

 

 

 

 

 

町内の建築家・たねもしかけもさん。

プロジェクトタイトル「床A」。

「壁A」という善三作品の前に、町内で探した「リラックスできるなにか」を置いて、善三作品をゆっくり見てもらおう、と「床A」と作品タイトルをつけてから、町内をあちこち探したそうです。なかなかこれだというものに出あわなかったところ、ごくご近所でこの改造自転車を発見したのだとか。これは畑で、さつまいもの農作業用に実際使われていたものだそうです。「徹底して磨いて、善三カラーのグレーのペンキで塗った」ということでした。

 

 小国町に移住して3年という、たねもしかけもさん。善三美術館友の会のおじさまおばさまから、いい具合につっこまれて、質疑応答がもりあがりました。

 

 

 

 

 

 

県内のコミュニケーター・中田遊さん。

プロジェクトタイトル「善三先生へのてがみ」。

善三先生へ手紙を書き送る、というプロジェクトでした。

ご本人は都合によりこの日は欠席されました。

 

会期のはじめから最後までくよくよ悩みっぱなしの手紙の内容が、思いのほか読む人の共感をよんだり、心配させたり。訴えるものもあったようでした。

 

 

 

 

 

 

はるのこうりんさん。県外の中学3年生です。

プロジェクトタイトル「坂本善三先生が新聞の挿絵のために生み出しはった、楽しく愉快な生物たちを強制的に息を吹きかえらせてお届けする新たなプチ物語というか、その絵の生物たちから漂う何かを感じ取り、自分でもよくわからない何かを作ろうとさっき、そう、いなさっき風呂上りに考えついたこの題名を基にして作る、なにわでもない、はにわでもない、ニモカでもない、なにか…」。

 

大きな段ボール小屋を作りました。中は暗闇です。タブレットを置いています。

善三先生の新聞挿絵作品群をなんと動画にして、自分や友達の声をふきこみ、暗闇の中で再生されるその動画を楽しめます。

鑑賞教室に訪れる地元の小学生たちに大人気でした。

 

 

内側に、挿絵のついた新聞のコピーがギュウギュウに貼られています。

 

最後までおとなしく参加していた小学生に「何がおもしろかった?」と尋ねたところ、「決まっとるやん、こうりんくんのところ」「あんなの作れるなんて、すげー。声も、友達と作ったなんて、すごすぎる」とのことでした。

 

 

 

 

 

 

 

最後、県内からご参加の“つなぐひと”sawaさん。

プロジェクトタイトル「絶筆クチュール」。

 

「みなさん、ずっと聞いててお疲れじゃないですか?」と、ヨガの得意なsawaさんが簡単なストレッチで参加者をほぐしてくださいました。

 

 足を投げ出してブラブラさせたり、腕を頭の上に伸ばして上体を左右に傾けたり。この時点ですでにトークのはじまりから1時間半ほど経っていました。おもしろくてつい時間も忘れていましたが、いいブレイクになりました。

 

 

 

 

sawaさんは、善三作品の「絶筆」をテーマに、身の回りのいろんな人に「もし、今人生の最後として“絶筆”を書くなら…」とそれぞれの絶筆を布に書いてもらい、その布をつなげて服にしました。友人知人に人生をふりかえらせた「絶筆クチュール」。最後はsawaさんが身にまとって、ポーズを決めてパチリ。

 

 

 

 

 

 

参加メンバーの一員である善三美術館スタッフ一同も発表しましたが、全員発表側にまわっていて写真がありません。

善三美術館として何を展示するか考えていて、町内外の多くの方々とのつながりが美術館の活動を支えてくれていることを実感し、それを表現しようということで、かかわりのある方がたの似顔絵を実に見立てた木をつくり、同時にみなさんに「タネをください」と呼びかけて集めたタネをまいて育てて、みなさんとのつながりの結実を表現しました。

 

これからも、みなさんとのつながりに感謝しつつ、活動していきたいと願っています。

 

似顔絵の実をつるした木です。

※美術館で写した写真をもとに似顔絵を描いたので、写真に正面から写っている方のみ実を作りました。なので、大変お世話になっていながら、似顔絵がないということもあります。すみません。

 

 

タネのご提供もたくさんいただきました。約90種!

実はタネ提供のお願いは、美術館と接点のある約130人ほどの方にお便りしたのですが、そのうちなんと半分くらいの方からタネが届きました。約半数の方からお便りが返ってきたことにとてもビックリしました。お一人で何種類も下さった方がいらしたので、約90もの種類のタネを植えることができました。ご協力ありがとうございました。

 

 

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地元ケーブルテレビのカメラも取材に来てくれました。

後日どんな風にテレビで紹介されるのか、楽しみです。

『善三おばけ 3』ハルノシュ

おばけを展示室で作り終えた後,

向かった先は,善三さんのパレット等が置いてあるコーナーだった。

善三おはけにはこの場所が一番ふさわしい,と感じたからだ。

善三さんの被り物を頭に付けて,

善三さんが座っていたであろう椅子に腰掛けた。

(破損の恐れがあるため,椅子にはあまり体重をかけなかった)

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そして,ミニチュア善三おばけ達に取り囲まれる。

これらのミニ善三おばけを作る際には,一番大きな被り物→大→大中→中→中小→小といった順序があった。最後は,善三が善三を作りながら小さくなってしまうのである。

このおばけ計画も一段落つける時期だと感じたので,このような流れにした。

フェイドアウトするのだ。

でも,このように並べてみると,小さくなるどころか,むしろ,増殖し続けそうな気配すらある。

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善三おばけは美術館の細部にも宿る,とこのとき感じた。

何と言っても,ここは坂本善三美術館なのだから。

 

 

 

『善三おばけ2』ハルノシュ

『おばけ計画』は多くの方に支えられてきた。

藤浩志さん,学芸員の方,スタッフの方,他のび塾の方々・・・

だが,圧倒的に大きな力となったのは,坂本善三さんである。

何はともあれ,善三さんの作品を介して,様々な方の作品の解釈を“お化け”の形にしてきたのだ。

言うなれば,善三さんがもう一つの善三さんを生み出していたようなもの。

善三さんにお会いしたことはないが,生前の彼のお人柄がここまで色々な方を動かしているのは間違いのないことだ。

なので,展覧会終了にあたり,善三さんが善三さんを生み出しているところを

ぜひ,表現してみたいと考えた。

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そこで,まず,善三さんの被り物をつくって持参した。

そして,次に,それを被り,その被り物と同じ形のミニチュアを増産するのだ。

当初は,展示室ではない,テレビがある畳の間で制作するつもりだった。

しかし,おススメは展示室です(暖かいので)とのことで制作場所を変更。

最終日の午前11時前ぐらいから開始した。

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被り物を大きく作り過ぎて,目の場所に自分の目の位置が合わない。

なので,とても見え難く,制作し辛くなってしまった。

途中,展示を鑑賞に来たお子様から「頑張ってください」と励まされる始末。

団体の鑑賞者の方から囲まれたりもしたようだが,

これを被っているときには,ほとんど周囲は見えなくて,

それに気づく余裕すらなかった・・・。

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出来上がりはこのように,

大きなものから小さなものまで。

動かす力は善三パワー〜。

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美術館の方の「頭の天冠は,ちょっと・・・」とご助言を頂いて,

おばけがよくつけている,三角形のものは付けないことにした。

善三さんは,私にとって生き続けているような気がするので,

素直に助言を受け入れることができた。

14時過ぎぐらいには完成した。

いつもとは異なる視界で制作でき,興味深い貴重な体験となった。

 

 

sawa さんのプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:sawa つなぐ人

プロジェクト名:「絶筆クチュール」

坂本善三作品名:「水墨抽象(絶筆)」 水墨・和紙 1987年

 

 

【学芸員より一言】

坂本善三の最後の作品と言われる本作から発想し、「今、もしも絶筆を描くとすれば何を描くか」という切り口で身近な人たちに「絶筆」を描いてもらうプロジェクト。布に描いて集めた「絶筆」を服に仕立てて展示・パフォーマンスします。

坂本善三の絶筆もそうであるように、そもそも絶筆とは、結果的に最後の作品になるのであって、これが絶筆として描かれたものはほとんどないでしょう。人は皆、いつが最後になるかわからない人生を送っています。

sawaさんは、熊本地震でとても被害の激しかった益城町在住で、昨年は生と死について深く考えさせられることが多かったといいます。

そんな中で「もし今これが人生最後だったなら、あなたはどんなことを考えますか?」というこのプロジェクトの問いは、私たちにこれまでの時間をはっと振り返らせ、様々な思いを胸によみがえらせます。

さて、あなたならどう描きますか。

 

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はるのこうりんさんのプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

 

f:id:sakamotozenzo:20171126163719j:plain 作者名:はるのこうりん(中学3年生)

プロジェクト名:「坂本善三先生が新聞の挿絵のために生み出しはった、楽しく愉快な生物たちを強制的に息を吹きかえらせてお届けする新たなプチ物語というか、その絵の生物たちから漂う何かを感じ取り、自分でもよくわからない何かを作ろうとさっき、そう、いまさっき風呂上がりに考えついたこの題名を基にして作る、なにわでもない、はにわでもない、ニモカでもない、なにか…」

 

坂本善三作品名:「山童閑遊」 インク・紙 1952年 

 

【学芸員より一言】

新聞連載小説「山童閑遊」の挿絵下絵に登場するユーモラスな生き物たちを映像作品にして新たによみがえらせるというプロジェクト。

特筆すべき淀みなさで描かれた本作は、細部にとらわれずに実にのびのびと描かれていて、その自由度・軽妙度は他の善三作品からすると群を抜いています。猿が体操していたり、猫がのんびりしていたり、おじさんが酔っ払っていたり、今にも動き出しそう。

それを文字通り「動かした」のが、このプロジェクトです。

善三先生の生前にはなかった(でも今では一般的な)技術を使って、デジタルネイティブの中学生が、世界で初めて善三作品を映像化しました。このプロジェクトは、「動き出しそう」という、絵を見て心に浮かぶ極めて素直な感想をベースにしながら、それを「二次創作」で表現するというところが非常にイマドキです。昭和の言葉で言うところの「現代っ子」が、リアリティを持って65年前の善三作品と向き合った、次世代へと繋がるプロジェクトだと思います。

 

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中田遊さんのプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:中田 遊(コミュニケーター)

プロジェクト名:「坂本善三へのてがみ」

坂本善三作品名:「光」 リトグラフィ・紙 1980年 ほか 

 

 

【学芸員より一言】

小国び塾への参加をきっかけに、初めて坂本善三の作品をじっくり見た中田さんは、坂本善三からの手紙をもらったような気持ちになったと言います。善三先生へ返事の手紙を書きたい。それがこのプロジェクト「坂本善三へのてがみ」です。展示された4点は、中田さんが特に心惹かれた作品です。

まずは自分の友人たちにこの4点を紹介する手紙を送り、「善三先生への手紙を書いてくれないか」と依頼したのがプロジェクトの始まりでした。

しかし、思うように友人たちからの手紙は届きません。

そんな中、中田さんはハタと気づきました。手紙とは公開を前提に頼まれて書くものではなく、もっと個人的に内省的に書かれるものではないだろうか。

そこで、善三先生に手紙を書きたいと思った最初の気持ちに立ち戻り、自分の思いをハガキにしたためて美術館に送ることにしました。

毎日の暮らしは淡々と過ぎていくものかもしれません。しかしそこに「手紙を書く」というプロジェクトがあることによって、些細な出来事も心を留めるべきものへと変化することでしょう。善三先生と語り合う毎日が、中田さんの暮らしや気持ちをどう変えていくのか、会期中進行し続けるプロジェクトです。

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+zen のプロジェクト

展示順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:+zen(坂本善三美術館スタッフ一同) 

プロジェクト名:「大きな木の種」

坂本善三作品名:「集」 リトグラフィ・紙 1982年

 

【学芸員より一言】

小国び塾へ参加するにあたり、坂本善三美術館スタッフ一同にとって今一番大切にしているものは何なのか、みんなであれこれ考えました。そこでたどり着いたのが、これまで美術館活動を支えてくれたたくさんのみなさんとのつながりでした。優等生な答えに聞こえるかもしれませんが、実際どんな人たちと今までつながりがあったか改めて振り返ってみたところ、思っていた以上に多くの人たちに関わってもらっていたことがわかりました。

そこで、それを目に見える形にしたいと考えたのがこの「大きな木の種」プロジェクトです。これまで美術館活動に関わってくれた皆さんから「種」をもらい、それをつながりの象徴として育てることにしました。館内には、顔の見えるみなさんの「実」をたくさん実らせました。

いただいた種の中には、すくすく育つもの、タイミングが今ではないもの、数年後に花が咲くものなどいろいろあります。人と人とのつながりも そうなのではないでしょうか。いつも芽が出るとは限らない。それでも小さなつながりの種をまきつづけ、大きな木へと育てていきたいと思っています。

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