小国び塾活動日誌

藤浩志プロデュースによる「小国び塾」参加メンバーが、坂本善三美術館の収蔵品から発想して取り組む「アートなプロジェクト」の記録です。

山本美奈子さんのプロジェクト

展示目録順にひと作品ずつ紹介します。

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作者名:山本 美奈子(小国町地域おこし協力隊)
プロジェクト名:「連帯(二重線で消す)鰹節」(連帯あらため鰹節   と読む
坂本善三作品名:「連帯」 油彩・キャンバス 1967年 

【学芸員より一言】
山本さんのプロジェクトは、このたび小国び塾に参加するために始めたものではなく、日常生活の中で何年も続けている文字通りの「プロジェクト」です。それは、鰹節を普及すること。
ある時、本物の鰹節(本枯れ節という)で取った出汁のあまりのおいしさに衝撃を受け、食の大切さに開眼したそうです。それ以来小さな鰹節削り器と鰹節を常に持ち歩き、ことあるごとに披露して「削ラー」仲間を増やしています。
彼女が「実は鰹節持ってるんです」と言っておもむろに削り器を取出し、ガシガシと削り始めるのはまさにパフォーマンスであり、日常の中である時突然出会う非日常の出来事です。特別な道具立てはなくても、価値観が一転するようなことは起きるということを、この鰹節のプロジェクトは体験させてくれます。
そんな彼女が選んだ作品は、「連帯」。善三先生は「連帯」に社会とのつながりをイメージしていたと言います。山本さんが社会とつながるツールは「鰹節」。彼女の話を聞いていると、この絵が大きな鰹節みたいな気になってきます。

「黄色い空間ー卵焼き」ハルノシュ

 「こんな解釈,ありなんだ!」展では,“卵焼き人生”というプロジェクトが行われている。このプロジェクトに関連する坂本善三さんの作品は『白い空間』。でもこの作品は白くない。むしろ,グレーだ。作品の中に入り込めば,直にでも,白い雪が空からたくさん舞ってきそうな感じがしないでもない。だから,白い空間なのだろうか。

 あるいは,善三さんの『白い空間』には,世の中の曖昧なグレーの部分を作品が全て吸い込み,残された世界を白く潔い状態にしてしまうような制作意図があるのだろうか。

 卵焼きの断面には,“うず”がある。“うず”はきっと様々なものを飲み込んでしまう。この卵焼きの“うず”と善三さんの『白い空間』の印象には何かしらの共通点がある。それは,ことばにし難いけれど,何れも,人々が背負い続けて堆積してできた何かなのだろう。

 現在,このプロジェクトに合わせて,『黄色い空間ー卵焼き」のおばけを制作中。イメージはあるのだが,思うように形にできずに苦労している。

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絶筆在中。そしていよいよです。【sawa】

【2017年8月12日(土)】

 

家に一通の封書が届きました。

 

 

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こ、これは…シュールだな。。。

 

美術館スタッフYさんが描いた絶筆を送ってくださったのです。

この封書を見たとき、郵便屋さんはどう思ったのでしょう?

考えるとちょっと可笑しいですね。

 

そしてこのYさんの絶筆と、一緒に同封されていたお手紙が、もう、なんか、今回のプロジェクトの集大成的な感じだなと思ってしまったのです。

 

そこにはこう書かれていました。(Yさんゴメンなさい、勝手に紹介します)

「いろいろふりかえって、私の人生何も言うことないなーと気づきました。

 大いに満足の人生でありがたいことだと改めて思いました。」

 

何だかジーンとしました。

きっとYさんの人生も決してスムーズではなくて、それなりにいろいろあったんだと思います。

でもそんないろいろを全部ひっくるめた上で”満足”というキーワードが出てくるって素敵だな、と感じました。

 

どんな人生であっても最後には満足して生涯を終えたいものです。

私が皆さんに”絶筆を描く”という疑似体験をしていただいたのには、別に死を意識してほしいわけじゃなくて、これからも続くであろう人生の中で、自分にとっての生きる喜びとか充実感が実は身近にあって、すでに幸せであるということに気づくことが出来たら良いよね、この何気ない日常を大切に過ごしていきたいよね、ということを伝えたかったのかもしれません。

かもしれません、と断言していないのは、それでもまだ自分の中にくすぶる何かがあるからです。

きっと他にも伝えたいことが心の奥の方にありそう。

自分でもよくわからないから、それに気づけた時の感動は大きいです。

11月までの展示期間中にあと幾つ気づきがあるかな?楽しみです。

 

Yさん、ありがとうございました。

 

<8月12日の絶筆→1枚>

・計 46枚

 

 

そして!!!!

いよいよ今週16日に迫って参りました

藤浩志と小国び塾が作る善三展

「こんな解釈、ありなんだ!」

 

ただいま、展示に向けて絶賛準備中です。

しかし、ここで今のうちに懺悔します。

 

展示初日、おそらく作品完成してません。笑

 

おいおいおいおい…て感じですが、ここは開き直って【公開制作】という形で持っていきたいと思います。笑

 

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これは少し前の状態ですが、こんな感じで絶筆たちを繋げて、一つのお洋服にする予定で進めています。

まさに絶筆クチュール。

皆さんがどんな絶筆を描いてこられたのか、会場にてじっくりと一つ一つご覧になっていただけると嬉しいです。

私はあと少し、ひいひいと夜なべしつつ、他のび塾メンバーの作品も楽しみに当日を待ちたいと思います。

 

台風が心配だけどね!!

 

sawa

 

タネから木へ  +zen

 

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9月9日、善三美術館を飛び出し、小国町西里の櫟の森美術館へ。

着々と集まる「タネ」と並行し、次は「木」を取り込みます。

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櫟の森美術館の吉村形さん自ら、敷地のくぬぎを切り倒してくださり・・

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くぬぎチップを煮詰め、布を染めて・・

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媒染して・・

 

タネプロジェクトという理由をつけて、森での素晴らしい時間を過ごさせていただきました。はてさて、この布がどう展示できるでしょうか・・。

「ILOVE 卵焼き」っていう事

悶々とする日々の中で「何か忘れてないか?私」
今日も卵焼きを焼きます。
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フライパンが熱すぎない内に油を馴染ませ卵汁を流し入れ、表面が煮え過ぎない頃合いを見てくるくると巻きます。それを5回繰り返すと出来上がりです。焦がさない様、ふっくらしっとり仕上げるのは意外と神経使うもので片手間にしようものならすぐに焦げたりするのです。行楽のシーズンに入り午前中10本午後10本焼くこともありそうするとかなりの時間を要します。f:id:sakamotozenzo:20170911171657j:plain
お弁当に詰めたらほんの脇役だけど大事な一品です。気持ちをたっぷり込めて出来上がりましたよ。あなたの「美味しい❗」の一言お待ちしてます🎵f:id:sakamotozenzo:20170911172234j:plain