発芽させたい +zen
+zenチーム、タネ問題をウロウロしています。いろんなタネの種まき時期、開花時期、栽培の難易度、望ましい生育温度、育苗後植え替えがいいのか直播きがいいのか。美術館でこれからタネから花なり野菜なりを育てようとしています。
これまで漠然と「タネをまく」というイメージだけでその他の準備のことばかり考えてましたが、まいたタネが「いつ咲くのか」をきちんと確認すると、予定していた種類のタネでは都合がよくないことに気づき、あわてて新しい選択肢を検討したり。
とりあえず始めなければ間に合わないな!ということで、時期でもないけどグリーンカーテンから落ちたゴーヤのタネを、発芽させるべくしめらせたティッシュの上にのせてみました。タネの殻の尖ったところを切り落とせというので、切ってます。出ますように。
…というのが、2日前でした。
今日タネの様子を見たら、少しカビってました〜ドキドキ。
『炎・たましい — まっすぐな1本線』ハルノシュ
7月に『おばけ計画』を発表してから,美術館スタッフの方の一人が,『炎』が特におばけに見えると教えてくれた。どのようにおばけに見えるのだろうと思い,一緒に作品を見てみると,なるほど,手のようなものが上下に見受けられる。このとき,何となく,炎や手をもう少し分かりやすい形に表してみたいと感じた。
その後,善三美術館のスタッフの協力のもと,35名ぐらいの小国中学校の生徒に『おばけ計画』のワークシートを描いてもらった。その中に『炎』を選んだ生徒が3名いた。おばけの名前は『まっすぐな1本線』と『たましい』(もう一人はおばけの名前なし)。『まっすぐな1本線』の説明には,「ちゅるちゅる, にょろにょろしているのが動くと,一本の線になりそう」といったことが書いてある。
そこで,作品をバラバラにして,できるだけ一本になるようにつなぎ直して,そこにたましいを吹き込むため,それぞれのパーツに顔を描いたり,手を左右に配置したりしてみた。
すると,全体的に蛇のようになった。蜷局を巻いて立体的にすれば,炎のイメージに近づくのではないだろうか。写真はまだ試作で,作品は改良中だけれど,展覧会開催日までに形にしたいと考えている。
親しき仲こそ【sawa】
【2017年7月23日(日)】
この日は、私が以前所属していた劇団の稽古を観に行ってきました。
体育館みたいな広さの稽古場で、エアコンは無し。
網戸は破れまくってるから、窓は開けられない。
あるのは業務用扇風機1台のみ。
そんな昭和の部活動より過酷な稽古場は、久しぶりに行くとやっぱり地獄で。
汗をタラタラ流しながら、みんなを見守ってきました。
で、ここでも恒例の絶筆のお願いをしようとしましたら…ナント!
用意してきた布が足りないという事実が発覚!
通し稽古の日ということもあり、いつもより参加人数が多かったのです。
結局、予想していた人数に対して5枚ほど足りなかった;
むしろ余分に持って行ったつもりだったのに…こいつはうっかり。
しょうがないから、お願い出来るだけお願いしてきました。
が、なんだかいつも以上にしっかりとお話が出来ない。
妙に照れ臭い気がする。
なんでだろう、と。
言ってみれば劇団のメンバーって、一緒に楽しいこともくだらないこともしてきたし、お互いの酸いも甘いも知ってる仲なのです。
10年以上の付き合いの方々もいますしね。
仕事のこととか恋愛のこととか、下手すりゃ親よりも詳しいですからね笑
そんな方々に改めて、真面目に、今私が取り組んでいるプロジェクトのことや絶筆のことをお願いするわけです。
私気づきました。
この人たちの前で、こんなに真面目な話を今までしたことがなかったんじゃないかしらって。
だから、すごく抵抗がある。
なんか、まだ見せてない部分を見せているような気がして。
加えて、その日稽古場には10代〜60代のメンツがいました。
年齢層が変われば、“生”や“死”に対する意識も違うわけです。
めっちゃ伝え方が難しい。
もうね、言ってるそばから「なんかコレ違う感」が漂うんです。
前回に引き続き、どうも不完全燃焼なわけです。
そんなモヤモヤしてる私のお願いに、またしてもメンバーは快く応じてくれました。
早くみなさんにお見せしたいくらい、素敵な絶筆が揃ってきました。
でもまだ私の中に残る「なんかコレ違う」。
その答えは出そうで出なさそうで…
悶々とした日々は続くのでした。
<23日の絶筆→10枚>
・計 22枚
sawa
あら炊きと絶筆【sawa】
【2017年7月20日(木)】
私は絵本の読み聞かせのボランティアグループに所属しています。
所属している…というには余りにも申し訳ないくらいの幽霊部員ですが;
この日は某所で読み聞かせがあったので、その後メンバーで集まってランチをしましょうということになり、久しぶりに休みも合ったので私も参加することに。
こうやって皆さんにお会いするのも久しぶりだし、色んな世代や環境の方々が集まるのだから、ここはやっぱりお願いしたい、ぜっぴつ。
初めて訪れる和風のご飯屋さん。
私はあら炊きをチョイス。
お初の和食屋さんでは、あら炊きを食べたい。
あら炊きが美味しいお店は当たりな気がするから。
そのお味は…うん、美味しい!!
ご飯が進む!足りな〜い♪
美味しい食事と楽しいおしゃべりは何よりのサプリメントです。
さて、食事も終わったので皆さんに絶筆のお願い。
描いていただくにあたって、いつものようにこのプロジェクトをするに至った経緯を説明したのですが、ここに来て、ちょっと適切な言葉が出てこない…
やっぱり、テーマがテーマなだけに、どんなに説明をしても「ちゃんと伝わった感」がイマイチ…
改めてこのプロジェクトの難しさを感じました。
そんな中、私の無茶なお願いのために皆さんバッチリ描いていただきました。
本当にありがたい。嬉しいです。
こういうのって、何を描くのかも勿論ですが、人によって描くスピードもそれぞれなのが面白いですね。
割と迷いなく描く方もいれば、なかなか描き出せない方もいる。
その人の、色んな物事への向き合い方を垣間見るような気がして、その辺も勝手に観察して楽しんでます。
さて、絶筆採集の期間はあと約1ヶ月かなと考えてます。
このあとどんな絶筆と出会えるのか…楽しみです。
※この日の様子の写真は撮り忘れました…あら炊きに夢中になってました。
<20日の絶筆→6枚>
・計 12枚
sawa
『風土ーオーロラおばけ』ハルノシュ
今年のはじめ,小学4年生(よしたけしのちゃん)が描いた漫画を造本した。
題名は『よしたけ しのちゃんのまんが』。和綴じで20ページ。
内容は,おばけに関するものがほとんどで,18編入っている。
7月の終わり,久しぶりに しのちゃんに会った。話をしたら,しのちゃんは現在,学級で『おはけ係』をしているとか・・・。せっかくなので,『坂本善三美術館 おばけ計画 2017』のワークシートを書いてもらった。そのとき,しのちゃんは色々なおばけを描いたのだが,その中に『オーロラおばけ』というのがあった。
説明によれば,小さなおばけがオーロラを食べると,その表面がオーロラ模様になるという。その小さなおばけを 中ぐらいの別のおばけが食べると,それがオーロラ模様になり,そのまた別の大きなおばけが中ぐらいのおばけを食べると,今度は大きなおばけがオーロラ模様になる。その様子が5匹のおばけで描いてあった。
このスケッチを見ながら坂本善三が1966年に描いた『風土』を思い出した。自分の中で善三の『風土』はなぜだか,オーロラのイメージなのだ。(坂本さんはオーロラが見えるフィンランドでも1987年にリトグラフを発表している。)
そこで早速,この5匹のおばけを作ってみることにした。(これに使った風船張子の技法はしのちゃんのお兄さんである宗ちゃんが自ら張子制作していたことにヒントを得た。)
『風土−オーロラおばけ』に限らず,このおばけシリーズは,誰かの内的な感情や心象を感じ取ることが大切だ。作品を全部自分でつくるのではなく,誰かのイメージをうまく汲み取り,坂本善三作品の表象借りつつ,新たに立体的なものに生まれ変わるよう心がけている。
「+zen」もやります
「小国び塾」メンバーの一員「+zen」です。坂本善三美術館スタッフチームです。私たちも、藤さんのプロデュースのもと、このアートプロジェクトに参加します。
私たちのプロジェクトのキモとなるのは「タネ」です。
みなさん、お手元にタネ、持ってますか? きのう食べたものの中からタネ、出てきませんでしたか? 今ならタネが出てきそうな食べ物はスイカ、かぼちゃ、オクラ、地ギュウリ、梨、ぶどう…。お花もありますね。朝顔など。写真は、ゴーヤとプルーンです。
私たちのプロジェクトでは、日ごろお世話になってるみなさんに、ずうずうしく「タネをください」とお願いして、頂いた種を植えて育てたりします。これからタネを集めます。いまはタネを頂くための準備をしています。メンバーのみなさんに遅れをとらないように頑張ります!
人生はリズムだ!!【sawa】
【2017年7月19日(水)】
お洋服のセンスや感性、言葉選びや生き方などなど、とても素敵でリスペクトしているお姉さまに会いに行ってきた。
お会いするのは、2年ぶりくらい?
地震がきっかけで地理的に離れてしまい、なかなか会えていなかったけど、今回やっと会いに行けて色々お話が出来て嬉しい。
初めて訪れる土地は熊本と全然雰囲気が違ってて。
何がこう、違いを感じさせるのだろう?
ビルのせい?立地??
なんてことを考えてたら、気付いた。
川と神社仏閣そしてお城と街の溶け込み具合が熊本と違う。
それを踏まえて、私なりのこの土地と熊本の違いをお姉さまにお話ししたら、「そんなこと考えたことなかった」と若干ひかれた。笑
(ここで詳細をお話しすると長くなるので割愛しますが、多分小学生レベルの考察です。)
旅に出ると、このように土地の雰囲気や成り立ちに興味を持つことがしばしばある。
先人の知恵のようなものを感じるのである。ロマンである。
これを私は「タモリモード」と呼んでいる。
………。
そうそう、お姉さまにもランチの合間に描いていただいたんです、絶筆を。
(イギリス系カフェでいただいた、キッシュランチ♪この後デザートにミルフィーユもちゃっかり。)
プロジェクトの経緯や想いを一通りお話しすると、少し考えて(感じて?)ススッと一気に書き上げてくださいました。
描いていただいたのは、とある音楽記号。
お姉さまの人生を象徴するかのようでした。
いっぱい話して美味しいもの食べて、大満足で家にたどり着いた私。
が、しかし。
いただいた絶筆を確認して大変なことに気づいたのです。
布にインクが滲んでる…Σ(゚д゚lll)
どうも今使っている布(ポリ100%)はペンの種類を選ぶようで。
しかも描いてすぐは反応が出ず、数十分掛けてじわ〜と滲んでくるみたいで。
だからその場で気付かなかった…
その前に描いていただいたものも確認すると、他にも滲んでいるものが…涙
何を書いたかはちゃんと分かるけど…作者には申し訳ないと感じるレベル;;
でも新たに描き直してもらうのはちょっと違うし…ここは開き直って(←)これも味だと思うしかない。
完全にうっかりしていました。
そして次にお願いする前にはちゃんと全部のペンとその布の相性を確認しよう。
素材たちとの対話の重要性も感じた小旅行だったとさ。
<19日の絶筆→1枚>
・計 6枚
sawa